Nikkei225オプション日記

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為替介入不発。戦力の逐次投入の歴史を繰り返すのか。

本日の雇用統計を前に、為替の円高はさらに進み、13:00現在、1ドル100円30銭付近で推移しています。先日の為替介入も101円に持っていくのがやっとで、102円というひとまず相場的な安全圏に辿り着くことはできませんでした。

ブログで予想した通り、また元の為替水準に戻り、1ドル100円割れ、日経15000円割れを目前にしています。皆が逃げ出したいセンチメントでアメリカの雇用統計を迎えることになりました。市場の恐怖感の醸成に追い討ちをかけるように、イギリスでは不動産ファンドの解約停止のニュースが入ってきました。不動産市場のサーキットブレーカー発動です。リーマンショックの前後に不動産会社に勤めていた私は、不動産というアセット(証券化商品を含めて)の流動性の乏しさ、換金のし難さについて身体で覚えさせられました。不動産の購入は融資を前提としたレバレッジ資産であり、価格下落とお金の貸し手不在が相まって、全くの買い手不在となります。シティの不動産は暫く、厳しい状況が続くと思われます。

さて、覚悟なき日銀の怠業と為替介入不発によって、現在の日本市場は厳しい状況に追い込まれました。為替介入するのなら、雇用統計後ではなく、その前に、しかも105円を目指す大規模なものが求められます。時期を逸した戦力の逐次投入をする位なら、一旦95円まで我慢するべきと考えます。それでも、95円はキツイよね。