Nikkei225オプション日記

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取引時間変更、トルコでクーデター、円急騰

3連休の朝を迎えました。
トルコで発生した軍事クーデターをうけて円が急騰しています。火曜の日経先物オプション取引時間の変更を前に、ニースのテロに続きまたしても国際情勢の波乱要素が加わりました。昨日、1ドル106円をつけた円は、朝起きると104円80銭付近で引けました。1円以上の円高です。トルコの現大統領エルドアンはまだ健在のようですが、予断は許しません。中東の政権は権力基盤が不安定で一夜にして交代することも屡々です。
アラブ、イスラムには汎イスラム主義といって、イスラム世界の政治的統一を目指す政治イデオロギーが常にあり、アラブ世界のの権力者は、他のイスラム諸国の政治に進んで手を突っ込みます。何というか、国がそこにあるのではなく、独立した地方勢力が中東に点在して互いに争っているというのが正しい認識です。そこに欧米の資本とか、植民他支配的な政治の動きが組み合わさり混沌とした状態がずっと続いているのです。まあ、東京都知事選挙みたいな感じですね。たがいの勢力が軍事力をもっているか、持っていないかの違いはあります。
で、権謀術数をやり過ぎて、政権側が自らの行動に説明をつけることができなくなると市民の支持(声なき声も含む)を受けた軍人が出てきて、クーデター何やらで政権が交代するのです。
さて、トルコのイスラム世界での特異的な位置づけとして、NATOにも加盟し、国内にNATOの基地もあります。先日、エルドアンが国内の基地のロシア使用を認めるというニュースがあり、ケマル・アタテュルク以来、欧米寄りの軍が欧米から支持、支援を受けての動きかもしれません。シリアに続き、トルコでも戦争の足音が聞こえています。