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都知事選挙、鳥越俊太郎を除けば二人の候補は自分よりはマシ

都知事選挙についてですが、この時期だけ強い有権者は立候補者をボロクソに言いますが、やはり謙虚さは、きちんと持っておきたいものです。候補者をボロクソに言うのであれば、少なくとも比較の対象を自分自身におき、自分より明らかにダメな候補についてだけ徹底的に叩くというマナーだけは持つべきではないでしょうか。その上で候補者同士を比較し、優れている点、劣っている点を論じ合うことが大切だと思います。
それを踏まえた上で、有力とされている3人の候補者のうち、私がボロクソに言っていいのは1人だけになります。少なくともも私よりは2人候補者は私よりも適任です。しかしながら、鳥越俊太郎だけは、自分がやった方がよほど良いと本当に思えます。
「東京をどのようにしたいか?」と出馬会見で記者からの質問を受けた鳥越氏は、「住んでよし、働いてよし、環境によしの東京を目指す」と答えました。映像は嘘をつけないもので、彼が咄嗟に思いつきで述べたことは誰の目にも明らかでした。それからしばらく経って出てきた公約が、「1に平和、2に憲法、3に脱原発」…。
個別の政策についてあれこれ言うつもりはありません。平和憲法の堅持についても、脱原発についても、傾聴するべき意見、主張はたくさんあると思います。じっくり考え、議論して今後の日本を考えていくことが必要です。しかしながら、鳥越氏のいうキャッチフレーズからは、浅薄さしか感じられないのです。この人は70歳を超えてもなお、ファッションで反権力をやっているのだなあと。
一般の人々から鳥越氏の浅薄さが見透かされていることが明らかにもかかわらず、民進党はなぜ応援を止めないのか。右派を気取る松原仁長島昭久はどこまでヘタレなのか。また、共産党は独自候補がいるにもかかわらずこの候補者について考え直すことはできなかったのか。都民よりも内輪の論理に軸足を置く政治の堕落について考えざるを得ませんでした。古賀茂明さんや宇都宮健児さんが出馬した場合、考えが異なっても都民は聞く耳は持っていたと思います。
さて、残りの私より適格である候補について率直な感想を述べたいと思います。まず小池百合子さんについてですが、いささかパフォーマンスに過ぎる感じがあり、いざという時の確固たる信念があるかどうかが疑問です。このままでは終わらないという結婚よりもキャリアを選んだ女の執念は一貫していますが…。女性としての華やかさはあり、オリンピックの顔としては非常に良いと思います。
次に増田寛也さんですが、立候補の決断理由を語る際、東京都の区長や市長から安定した都の運営を行って欲しいと要請されてとおしゃられたのを見て、立ち位置は都民ではなく、総務省OBや役所の公務員なんだなあと思いました。ただ、協力者は多く、手堅い行政はできるのだろうと思います。
何れにしても地方自治とはいえ、誰を知事に選ぶかによって今後の自分の将来、子供達の未来が変わります。都民の端くれとしてきちんと考え、友人とも議論し、責任ある一票を投じたいと思います。